【ビールに氷を入れない理由とは】氷を入れて飲むのはアリ?ナシ?

 

暑い季節はキンキンに冷えたビールが最高。

なのに、仕事から帰って一杯…という時に限って冷やすのを忘れていることもありますよね。

そんな時は氷を入れて手っ取り早く冷やしたくなるもの。 しかし、ビールに氷は入れても良いものでしょうか。

そもそも他のお酒は氷を入れて飲むこともあるのに、どうしてビールには氷を入れないのでしょうか。

気になった方は是非この記事をご一読ください。

この記事では、ビールに氷を入れた時の変化、ビールが最も美味しく飲める温度、氷を入れるメリットなどについて解説していきます。

ビールと氷の関係を知ってもっと美味しくビールを楽しみましょう。

ビールに氷を入れない理由

ウイスキーや焼酎、梅酒など氷を入れて飲むお酒はたくさんあります。

では何故、ビールには氷を入れて飲まないのでしょう。

それは、ビールの「味、温度、炭酸に影響があるから」、またビールにも適温があり「冷やしすぎること=美味しく飲めることではないから」です。

それでは、上記の各理由を、次項から詳しく見ていきましょう。

氷は味、温度、炭酸を変化させてしまう

ビールに氷を入れることで出る一番の影響が「味、温度、炭酸の変化」です。

氷を入れることでビールの味が薄まり、温度は下がり、また泡立ちが強くなるため炭酸が抜けやすくなります。

基本的にほとんどの日本ビールは氷を入れないことを前提として、そのままで美味しくいただけるように作られています。

ただし、もし氷を入れた方が美味しく感じる場合は、それも一つの方法でしょう。

また、濃度が薄まることで酔いにくくなったり、炭酸が抜けることでゲップが出にくくなるという説もあるので、氷を入れることは悪いことばかりというわけではありません。

冷やしすぎるのは良くないとされている

冷たいビールは魅力的ですが、実は冷やしすぎるのも良くないと言われています。

これは温度が下がりすぎることで、味を感じにくくなり、泡立ちも悪くなるからです。

成分が冷えて凝固してしまうと、濁りが出て味や風味も変わってしまいます。

反対にぬるくなると、爽快感が損なわれ、苦味が後に残りやすくなりますので、もちろんぬるくなるのもいけません。

また、急速に冷やしたいからと冷凍庫に入れるのも、中身が膨張して危険なのでやめましょう。

ビールを飲むのに最適な温度は?

では、ビールを飲むのに最適な温度はどのくらいでしょうか。

ビールの種類や人それぞれの好みにもよりますが、一般的にビールを一番美味しく飲める温度は4〜8度と言われています。

「ビールを事前に冷やしておく、グラスやジョッキを冷やしておく」などの工夫をするのが適温で美味しく飲むためのコツ。

冷えていないビールの場合は氷を入れて冷やすのもアリです。

ただしその場合は先にお伝えした通り、温度だけでなく味や炭酸にも変化があり、温度調整も冷蔵庫で冷やす場合より難しくなりますので、その点留意した上で試してみてください。

ビールに氷を入れる国もある

日本ではビールに氷を入れて飲む方法は主流とは言えませんが、氷を入れるのが一般的な国もあります。

主にタイやベトナム、フィリピン、インドネシア、シンガポールなどの東南アジアでは、ビールには氷を入れて飲むのが当たり前。

レストランなどでもビールを注文すれば氷も一緒に出てくることがほとんどです。

これは、東南アジアのビールに理由があります。

暑い地域で生まれた東南アジアのビールは、氷を入れてグビグビ飲めるよう「アルコール度数は低く、味は濃いめ」に作られているのです。

氷を入れて飲みやすくなったビールは、東南アジアのスパイシーな料理ともぴったりマッチします。

ちなみに、日本でもキリンから氷を入れて飲む用のビールが販売されていますので、気になる場合は要チェックです。

ビールに氷を入れるメリットも実はある

ビールに氷を入れると温度の変化があるだけでなく、味や風味、炭酸にも影響があると前述しました。

けれども、ビールに氷を入れるのは必ずしもタブーとは言えません。

ここではそのメリットをいくつかご紹介します。

まず、ビールに氷を入れることで、アルコール濃度が薄まり酔いにくくなります。

味も同時に薄くなるので、スッキリ飲みやすくなるのもポイント。

さらに炭酸が抜けてゲップが出にくくなるのでデートの際にも良いかもしれません。

暑い時期にも冷たさをキープすることができるのも大きなメリットですね。

まとめ

ビールに氷を入れた時の変化やビールの適温、氷を入れるのが主流な国、氷を入れた場合のメリットなどについて解説してきました。

参考になりましたか?

「味・温度・炭酸」への影響があるので、東南アジアのビールなど氷を入れることを前提に作られているビールを飲む時以外は、氷を入れるのは慎重に考えたいところ。

ですが、薄味が好き・炭酸は緩めが好きなど、好みによっては氷を入れてみるのも良いでしょう。

また、暑い時期にも一度試してみても良さそうです。

ビールに氷なんて邪道と言わず、氷を入れることのメリット・デメリットを考えた上で、日々のビール生活に変化をつけて楽しみたいですね。


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