ペットボトル入りビールは製造している?日本や海外を徹底比較!
ペットボトル入りビールは製造できないの?
日本のビールと言えば缶や瓶の容器に入って売られているので、ペットボトルに入ったビールというのは見たことがありませんよね。
ワインやジュースでもペットボトルの容器が存在しているに、なぜビールにはペットボトル容器が使われていないのでしょうか。
という事で、今回はペットボトル入りビールが製造されていない理由を探っていこうと思います。
ペットボトル入りビールが普及していない理由
ビールの容器にペットボトルが使われていない理由について、アルコールや炭酸が関係しているのではないかと考えました。
しかしペットボトルの炭酸ジュースは普通にありますし、アルコールであればワインもペットボトルに入っているものが増えてきているので、その可能性は低いという事が分かります。
ビールがペットボトル容器に適さない理由は、どうやらビールの性質が関係しているようです。
ビール容器にペットボトルが適さない理由は酸素だった
ビールの性質上、酸素は大敵!!
なぜならビールが酸素に触れてしまう事で酸化が進んでしまい味が劣化してしまうからです。
あまり知られていませんが、ペットボトルの容器というのは蓋が閉まっていても表面から微量の酸素を通してしまう素材です。
その為、酸素からビールを守るためにはペットボトル容器は全く適していないという結論になります。
ビールに対して酸素は劣化の原因?
ビールが酸素に触れる事で酸化がはじまり、濁りや渋みが生じてきて、あげくの果てにはビールそのものの香りやコクがゆがんでしまう恐れがあります。
そのため、酸素からビールを守るための「容器」の密封度は重要となります。
ビールメーカーが競い合って、いくらおいしいビールを作ったとしても、消費者に届くまでに味が劣化してしまっては意味がありませんよね。
ビンや缶は構造上酸素を通しにくいので、ビールメーカーがペットボトル入り商品を発売しないのも、当然の流れと言えます。
ドイツやロシアなどの海外ではビール入りペットボトルは販売されてる
このように日本のビール販売においては、ほとんど販売されることのないペットボトルに入ったビールですが、海外では当たり前のようにペットボトルビールが販売されています。
ロシアや中欧諸国ではこのペットボトルビールがごく一般的で、スーパーに行くと2Lや1.5Lサイズのビールがペットボトル容器に入って陳列されています。
中でもロシアの様々なビールコンテストで賞を受賞している「Sibirsky Bochonok Strong」のペットボトルビールは「ロシアのベスト100製品」などにも選ばれていて、国民に愛されています。
そしてドイツでもエールやクラフト、ラガーといった様々な種類のドイツビールが当たり前のようにペットボトル容器に入って販売されています。
ペットボトルビールは安いし持ち運びも楽といった理由から、海外では好まれる傾向にあるようです。
日本でも実現している?「ペットボトル入り生ビール」
ペットボトルがビール容器に適さない素材なのであれば、日本での商品化は進まないと考えるのが当然ですが、、キリンビールでは2017年ごろからペットボトル入り生ビール(ホームタップ)の販売を実現しています。
このホームタップは、専用のサーバーと特殊加工したペットボトルビールをセットにすることで、家庭でも本格的な生ビールが飲めるといった商品です。
キリンのTAPPY
キリンビールでは3Lペットボトルに入ったビールと、サーバー(=TAPPY:タッピ―)の販売を、今年の春ごろから全国展開すると発表しています。
こちらはキリンの「キリン一番搾り生ビール」「キリンサワー」をペットボトル容器に入れ、TAPPYという名前のサーバーを使用して飲むことを前提とした商品になります。
TAPPYは従来の樽詰生ビールサーバーに比べて商品の取り付けやサーバー洗浄が簡易であることから、持ち運びの便利なペットボトル容器に入った生ビールとセットにすることで、ビール大樽の持ち運びや労働者の負担軽減につながることが商品販売の決め手となったようです。
また、3リットルペットボトルというワンウェイ容器を使用している事で、ビールの空樽回収作業が不要になり、物流費の抑制にも繋がります。
このようにメリットしかないエコなペットボトルとTAPPYのセット商品は、今後の飲食店業界では一般的になる日も近いかもしれませんね。
エルディンガー ヴァイスビア ペットボトル
2020年の12月には伝統的な製法で作られたドイツの有名な白ビール「エルディンガーヴァイスビア」が、マーベリックス ビアステーションの手によってペットボトルビールとして日本で全国販売され話題となりました。
マーベリックス ビアステーションではペットボトルに「特殊なコーディング」を施すことでビールの大敵である酸素の侵入を防ぎ、「専用充填機」で生ビールを詰めることで、新鮮なペットボトル容器入りの生ビールの販売を実現させました。
エルディンガーヴァイスビアペットボトルは、伝統的な製法(ビール純粋令)で作られたドイツの白ビールを自宅にいながら味わうことができる上に、飲み終わった後の廃棄もとても簡単です。
今まで日本のスーパーなどで見る事がほとんどなかったペットボトルビールですが、この革命的な商品の売れ行きが良ければ、今後のビール市場にも劇的な変化が起きるかもしれません。
エルディンガー ヴァイスビア ペットボトル
- ボディ
- ライト〜ミディアム
- ビアスタイル
- ヴァイツェン
- 発酵方法
- 上面発酵
- ABV(アルコール度数)
- ABV
- 5.5%
- 産地
- ドイツ
- 原材料
- 小麦麦芽、大麦麦芽、ホップ、酵母
- ブルワリー
- マーベリックス ビアステーシ
ー商品紹介ー
ドイツを代表する「エルディンガー」のヴァイスビアがお手軽でエコなペットボトルに入って販売されました。 こちらの白ビールはグラスに注ぐと少し濁りのある金色とクリーミーな泡が特徴的です。 苦みの少ないフルーティーな味わいで、お肉はもちろん、お魚料理とも相性抜群で、ビールの苦みが苦手な人にもおすすめのドイツビールです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はペットボトル入りビールについて紹介しました。 意外と知らなかったことが多かったかもしれません。
ビールについて知れば知るほど、より美味しく飲めるようになりそうですよね!
ビールについての知識を知り、充実したお酒ライフを送っていきましょう!