【初潜入】COEDOビールの醸造所で知る美味しさの秘密とは

クラフトビール好きなら誰でも知っているCOEDOビールは、薩摩芋を使用した紅赤を始め、ピルスナーの瑠璃やセッションIPAの毬花など常時6種類のビールを製造、販売しています。

今やスーパーやコンビニでも見かけることが多くなったCOEDOビールですが、なぜここまで多くの人に支持される「美味しいビール」が作れるのでしょうか。

今回はその「美味しさの秘密」を解明すべく、代表の朝霧重治社長に東松山にある醸造所を案内していただきました。

匠の技術によるリノベーション

コエドブルワリーは元々、埼玉県の三芳町に醸造所を構えていましたが、「100年後も醸造を続けられる環境を作ろう」と移転を決意し、企業の研修所として使われてきた東松山にある施設をリノベーションして2006年に醸造所として再始動しました。

しかし、リノベーションする際には三芳町で使用していた機材をなるべく再利用したいという考えから、施設と機材の無駄がないように、タンクを入れる際のドアの大きさと入れる角度、高さや幅など1mm単位での調節を施したそうです。

日本ならではの精密な仕事はまさに職人技

1つ1つの工程で別々の部屋を使うように工夫して配置を考えたとのことです。

醸造所には当時使用されていた平面図や断面図などが今も飾られています。

いざ、COEDOビールの心臓部となる醸造所に潜入!

まず最初に案内していただいたのは麦芽粉砕室

ここは麦芽のデンプンから糖分を抽出するために、麦芽を細かく粉砕する部屋です。

粉砕は荒すぎても発酵がしづらくなってしまいますし、細かすぎても濾過に時間がかかってしまいます。

そのため、絶妙な按配で粉砕される必要がある大事な作業です。

実際に使用する麦芽や小麦も見せていただきました。

これがあのCOEDOビールの元。世界各国のモルトをブレンドして作るのも「美味しさの秘密」の1つです。

その次に案内していただいたのは仕込み室

これが本当に大きい!ドイツ製のタンクで、なんとこの中にビールが6000リットルほど入るそうです。

ここでは井戸から取った中硬水を仕込みに使い、糖化した麦汁を作り、麦汁のろ過や、麦汁煮沸を行います。

また、ここには残った麦芽のカスも置いてありました。

 

サケダラケ
サケダラケ
この麦芽のカス、COEDOビールの生産数的にかなりの量が出そうですね!これはこのまま捨ててしまうんですか?
代表 朝霧氏
代表 朝霧氏
いえ、これは牛などの飼料にして再利用します。COEDOビールの麦芽のカスを食べて育った牛はクラフトビーフとも呼ばれます!
サケダラケ
サケダラケ
飼料にされるとはエコでいいですね!麦芽で育ったクラフトビールの味も気になります。考えるだけでも美味しそう!

次の部屋に向かう途中で従業員の方にたまたま遭遇。

その手に握られていたのは、なんと三角フラスコに入ったビール酵母!

原材料として使用されていても、実際見たことがない方も多い中、貴重な物を見させていただきました。

COEDOビール作りも、いよいよ終盤!

次は発酵&熟成タンク室。

ここでは冷やした麦汁に先ほどのビール酵母を加えて発酵させます。この工程によって、糖化された麦汁の糖分がビールのアルコールと炭酸ガスに分解されて、私たちが飲んでいるビールの味わいに近づきます。

タンクごとに瑠璃や紅赤、そして祭エールなどの期間限定ビールも入っていると考えると、ここは財宝が詰まっている「ビールの宝石箱」のような場所かもしれません。

熟成が終わったビールは醸造所内のパイプを通じて運ばれます。

頭の上をビールが通っているとは不思議な感覚!

その後はビールをろ過し、いよいよ詰め作業!

ここでは出来上がったCOEDOビールを瓶、缶、そして飲食店用の樽に詰める作業を行います。

缶にビールを詰める際には酸素が入らないように、炭酸ガスを缶内に注入して空気を追い出し、開け口を蓋のようにして閉じるそうです。

そうすることによって新鮮で美味しいビールが楽しめるのだとか!

これもCOEDOビールの美味しさの秘密ですね。

誰でも醸造所を見学できるコエドビール学校が再開校!

2018年にスタートしたCOEDOクラフトビール醸造所を見学できる「コエドビール学校」では、学校というコンセプトどおり、COEDOビールを「学ぶ」ことが出来ます。

今回紹介した醸造所の見学に加えて、COEDOビールの歴史を教わる座学の時間も!

2020年は新型コロナウイルスの感染防止のため中止になってしまいましたが、ファンから多くの声を受け、感染予防をしっかりと行った万全の状態で行うことにより、2年越しの開校が決定されました。

大人のための見学ツアー、参加するといつものCOEDOビールがより美味しく感じられること間違いなし!ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

詳細はこちら▼

https://www.coedobrewery.com/jp/


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