ホップとは?ビールに欠かせないホップの効能や使い道を紹介!
ホップってなに?
ホップと聞くとビールの原材料ですね。
具体的にどんなものなのか、ホップはアサ科のつる性多年草。 ざっくりいうと草ですね。
雌花は「毬花」と呼ばれ、ビールの主要な原料の一つとして目にしますね。
この「毬花」がビールの苦味、香り、泡にとって極めて重要なもので、雑菌の繁殖を抑えてビールの保存性を高めてくれます。
さて、そのホップには抗菌効果、芳香、爽快性、黄金色、透明感、泡立ちに優れおり、調合に複雑性を伴わないことから中世以降にはビールの原材料として使われるようになりました。
ホップの効能として、リラックス効果や安眠効果が報告されていています。
ホップの苦味成分に利尿作用もあり、デトックス効果やむくみ解消の効果も期待できます。
ビール以外の使い方として、生薬として摂取する方法もあります。
ホップにに含まれる成分がコレステロールや中性脂肪の蓄積を防ぐ作用があると報告されているのです。
ホップはビールに苦味や香りを足す役割
ホップにはビールの1番の特徴とも言える、独特の苦味そして香りを足してくれる役割があります。
ホップを構成している雌花の「毬花」と呼ばれる器官のさらに内部で、花粉のような黄色い「ルプリン」という成分が作られていて、それらが作用することにより ビールらしい苦味と香りがプラスされます。
ホップの種類によって、苦味が強い品種や香りが強い品種などがあり様々な個性を持つビールが作られます。
なので逆を言えば、ホップを使用しないと苦味もなく香りもしない、よくわからないお酒になってしまいますよね。
ビール生成におけるホップの重要性がよくわかりますね。
ビールが生まれた頃はホップはまだ使用されておらず、時代が進むにつれてビールを醸造するうえでなくてはならないものになっていきました。
ホップの歴史
古代メソポタミアでビールの原型となる飲み物が作られていたのですが、まだその当時ホップは知られておらず使われていませんでした。
ホップの原産地域にもビールの原型が伝わっていき、その地域ではホップを一時的にビールに使用していましたが根付いてはいかなかったようです。
時代は進み、中世のヨーロッパではハーブやスパイスで味をつけたグルートビールが主流になって親しまれていました。
そんな中でも12世紀ごろのドイツにあった、ビンゲン修道院でホップを使用したビールが醸造され始め、徐々に飲まれるようになります。
さらに時代が進むと、ホップ入りのビールは長持ちすることが注目され、栽培も広がっていき普及していきました。
ヨーロッパ全土に広がり、そして世界中に認知されるようになり現在に至っております。
ホップの産地
現在ホップは世界のあちこちで栽培されています。
ホップが生まれたのは、ユーラシア大陸のカスピ海と黒海の間に挟まれたカフカスという地域だったと言われています。
そこから長い歴史をかけて、ホップホップの有用性が認知され世界中で栽培されるようになっていきました。
主な産地として、ビールの本場としても有名なドイツそしてアメリカが世界的に多く栽培しており、その他の代表的な国では、チェコ、イギリス、フランス、スロベニア、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド、中国、そして日本でも栽培されています。
日本の中でフォーカスすると、北海道から東北地方にかけてと長野県の安曇野市でも栽培されていて、岩手県の遠野市が最大生産地として有名です。
ホップの栽培には涼しい気候が適しておりますので、上記の地域が栽培しやすく適しているとと言えます。
栽培にあたってホップの苗は春先に、親の株から苗を分けることができて、苗が大きく太いと成長と収穫が良くなる傾向ががあります。
ホップの苗の販売も広く行われています。
ホップがビールに欠かせない4つの理由
このホップがビールにとって、なくてはならない存在であることは言うまでもありませんが、具体的にどんな理由が挙げられるのでしょうか?
大きく4つが考えられます。
1つ目、苦味を付ける 2つ目、爽やかな香りを付ける 3つ目、殺菌効果がある 4つ目、泡持ちをよくする 以上の4つが主に挙げられます、やはりどれもビールを象徴する特徴ですよね。
それでは1つずつピックアップして、ビールに欠かせない理由を深掘ってみましょう。
苦味を付ける
まず最初は「苦味を付ける」を見てみます。
ビールの味といえば苦味ですよね。 でもどうやって苦い味になっているのでしょうか?
ビールを製造する工程で、麦芽から麦汁を作り煮沸するのですが、その時にホップを入れておくと苦味が多く抽出されます。
ちなみに序盤ではなく、煮沸の終わりがけに入れると苦味はあまり抽出されないので、苦味が少なくなりビールの味に差が出せます。
なのでホップを入れるタイミングで苦味の付き方が変わってくるということになります。
ホップの成分に「アルファ酸」とういうものが含まれており、製造の過程で「イソアルファ酸」に変化します。
「アルファ酸」はあまり苦味はありませんが、「イソアルファ酸」に変化すると苦味が出てきてビールの苦味になるのです。
爽やかな香りを付ける
先ほどの苦味を付ける工程と同時に「爽やかな香りを付ける」工程も行われています。
ですが、香りは苦味とは逆に序盤に入れたホップは、苦味は付きますが香りは煮沸の熱で飛んでしまうので香りはほとんど付かないそうです。
ということは香りに関しては終わりがけに入れないと爽やかな香りは付けれないとなるのです。
ホップの雌花の毬花に含まれる「ルプリン」の精油成分が影響していて、先述した通りタイミングや量で香りの強さを調整してビールを仕上げていきます。
さらに飲む直前に、乾燥させたホップを入れたティーパックをビールに浸して、味や香りを変化させる「追いホップ」というものもあるようです。
殺菌効果がある
ホップはカビなどの微生物を抑制する抗菌作用を持っています。
ホップがビールに使われ出したのも当初は雑菌の繁殖を防いで長持ちさせるため、というのが1番の理由だったそうです。
まだまだ中世から近世にかけても、そこまで殺菌の技術も充分でなかったこともあり、食品を長持ちさせることは重要なことでした。
ビールも例外ではなく、ホップの殺菌効果が知られるようになると使用が広がっていきました。
特に18世紀末にイギリスで考え出されたIPA(インディア・ペール・エール)のビール様式が代表的です。
当時の植民地であったインドへの輸送をするときに品質を保つため、アルコール度数も高めてさらにホップも大量に入れて輸送したのが始まりです。
泡持ちをよくする
そしてビールの見た目の最たるものが、泡立ちですよね。
ジョッキの上にモコモコと泡立ち、美味しそうなビジュアルで私たちを誘惑してきます。
ホップにはそんな泡を長持ちさせる効果があるのです。
ビールの中の炭酸ガスが湧き出てきますが、その時にホップから出た苦味成分の「イソアルファ酸」が泡をコーティングする役割をしていて、泡が消えにくくなり泡持ちが良いということになります。
泡がたくさんあると、飲む時に口当たりがよくなりますし、苦味もまろやかになったり泡がふたの役割も果たしていて空気に触れるのを防いでくれます。
なのでホップがあることにより、泡持ちがよくなってビールをじっくり味わえるし、美味しく飲むこともできるようになります。
ホップの種類と特徴
ビールには欠かせない効果を持ったホップには、たくさんの種類がありそれぞれ違った特徴を兼ね備えています。
ここではホップにどんな種類があり、どんな特徴を持っているのかをみていきたいと思います。
まず代表的なもの挙げてると大きく分けると2つの特徴を持つホップに分かれます。
苦味の強い「ビターホップ」そして香りの強い「アロマホップ」に分けることができます。
苦味の「ビターホップ」、香りの「アロマホップ」が代表的ですが、バランスの取れた「ファインアロマホップ」というものもあります。
作られる国でも違ってくるようです。 アメリカでは柑橘系の爽やかな香りのアロマ系が多いですし、ニュージーランドやオーストラリアではトロピカルフレーバーを使ったホップが多いです。
ドイツではフローラルなホップやスパイシーなアロマホップが多いようです。
苦味の強いビターホップ
ビターホップは文字通り苦味を重視したホップです、香りはアロマやファインアロマほど強くなく苦味が強いです。
苦味の強い代表的な品種としてアメリカ産の「ナゲット」という品種があります。
苦味の元となる成分「アルファ酸」の数値が高くしっかりした苦味が出ます。
苦味だけでなくハーブのような香りもつけることができます。
同じアメリカ産で「コロンバス」、ドイツ産では「マグナム」や「ヘラクレス」があります。
香りの強いアロマホップ
ホップの種類の中でも1番香りが強いのがアロマホップです。
クラフトビールがブームになると注目されるようになりました。 アロマホップの中でも1番有名なのがアメリカ産の「カスケード」という品種が有名です。
グレープフルーツのような柑橘系の香りで知られてます。
ドイツ産だと「ハラタイトラディション」あたりが有名です。
バランスの取れたファインアロマトップ
苦味と香りのバランスををうまく取っているのが、ファインアロマホップです。
ファインアロマホップはアロマホップに比べて苦味と香りが穏やかな味わいになっており、上品な味わいであると言われています。
ホップの種類の中でも高級な品種とされていて、その中でもチェコ産の「ザーツ」と呼ばれる品種は日本の大手ビール会社でも良く使用されています。
ホップが感じられるオススメのビール10選
インドの青鬼
- ビアスタイル
- IPA(インディア・ペールエール)
- 発酵方法
- 上面発酵
- ABV(アルコール度数)
- ABV
- 7%
- 産地
- 長野県
- 原材料
- 麦芽、ホップ
- ブルワリー
- ヤッホーブルーイング
商品詳細
長野県生まれのIPAのビールであり、青鬼が微笑む面白いデザインの缶ビールである。 缶の裏面には「驚愕の苦味と深いコクで飲む者を虜にします。“魔の味”を知ってしまった熱狂的ビールファンの為のビールです。」と書かれています。 少しシトラスの香りも感じられ、色は透き通った綺麗な琥珀色をしています。 ガツンとした苦味とキリッとした後味が特徴です。
よなよなエール
- ビアスタイル
- エールビール
- 発酵方法
- 上面発酵
- ABV(アルコール度数)
- ABV
- 5.5%
- 産地
- 長野県
- 原材料
- 麦芽、ホップ
- ブルワリー
- ヤッホーブルーイング
商品詳細
インドの青鬼と同じメーカーの商品であり、日本のクラフトビールとしても王道の位置付けになるかと思います。 世界3大ビール品評会でなんと8連覇の偉業を成し遂げたことでも有名です、アメリカン・ペール・エールスタイルで柑橘系のフルーティな味わいが特徴です。 色は綺麗な琥珀色で、泡はきめ細やかでそしてフルーティな味わいが楽しめる、上品な場面にもぴったりなビールです。
サッポロエビスビール
- ビアスタイル
- ピルスナー
- 発酵方法
- 下面発酵
- ABV(アルコール度数)
- ABV
- 5%
- 産地
- 日本
- 原材料
- 麦芽、ホップ
- ブルワリー
- サッポロ
商品詳細
日本生まれのビールですが、本場のドイツビールに負けない仕上がりになっております。 なぜなら16世紀のドイツで制定された「ビールは、麦芽、ホップ、水、酵母のみを原料とする」とされたビール純粋令をきちんと守り抜いてるからです。 伝統的な酵母とホップを伝統的な製法で長期にわたり熟成させているので、豊かな香りとコクがあり上質な泡も楽しめます。
TOKYO CRAFT
- ビアスタイル
- ペールエール
- 発酵方法
- 上面発酵
- ABV(アルコール度数)
- ABV
- 5%
- 産地
- 日本
- 原材料
- 麦芽、ホップ
- ブルワリー
- サントリー
商品詳細
都会的に洗練された味わいが魅力の「東京クラフト」、サントリーがこの東京で作り上げた伝統と革新をテーマに愛着のある地に敬意を込めて名付けたビールです。 麦芽とホップの配合を見直して、より一層に爽やかな柑橘の香りと心地よい苦味を感じられるビールで、都会の目まぐるしく流れていく時にふとゆっくり飲みたくなる一杯です。
グランドキリン IPA
- ビアスタイル
- IPA(インディア・ペールエール)
- 発酵方法
- 上面発酵
- ABV(アルコール度数)
- ABV
- 5%
- 産地
- 日本
- 原材料
- 麦芽、ホップ
- ブルワリー
- キリン
商品詳細
複数の希少なホップを使った個性豊かな味わいが特徴、IPAのしっかりした苦味と柑橘の爽やかな香りも格別です。 グランドキリンは「ディップホップ製法」を取り入れており、ひと手間かけてホップを発酵中に漬け込むやり方で、香り香りを最大限に引き出してます。
ザ・プレミアム・モルツ
- ビアスタイル
- エールビール
- 発酵方法
- 上面発酵
- ABV(アルコール度数)
- ABV
- 5.5%
- 産地
- 日本
- 原材料
- 麦芽、ホップ
- ブルワリー
- サントリー
商品詳細
世界最高品質を目指すプレミアムモルツは、手間ひまを惜しまず情熱を持って作られています。 天然水にこだわった「天然水醸造」、扱うのが難しい欧州産の「ダイヤモンド麦芽」、そして最高級の「欧州産アロマホップ」を日本へ低温輸送し素材へこだわっています。 「神泡」と呼ばれるきめ細かくクリーミーな泡も魅力の1つ、高分子タンパク質の制御に成功し泡の品質と心地よい後味のバランスを追求した一品です。
オリオンドラフト
- ビアスタイル
- ピルスナー
- 発酵方法
- 自然発酵
- ABV(アルコール度数)
- ABV
- 5%
- 産地
- 沖縄
- 原材料
- 麦芽、ホップ、米、コーンスターチ
- ブルワリー
- オリオンビール
商品詳細
南国の沖縄で育まれた爽やかな生ビールであり、ドラフトビールとしての爽快感と飲みやすさを兼ね備えている、飲みごたえを追求したビールである。 伊江島の大麦とやんばるの水で仕込まれた、沖縄の自然の恵みを最大限に使用して、さらにファインアロマホップを一部使用して爽やかさと旨味を凝縮してお届けされています。
キリンラガービール
- ビアスタイル
- ラガービール
- 発酵方法
- 下面発酵
- ABV(アルコール度数)
- ABV
- 5%
- 産地
- 日本
- 原材料
- 麦芽、、ホップ、、米、コーンスターチ
- ブルワリー
- キリンビール
商品詳細
キリンビールの創業時からのブランドとして誕生した、キリンラガービールですが130年以上にわたって人々に愛されて来ました。 「ラガー」とは低温で熟成させるビールのことですが、「キリンラガー」は約マイナス1℃の低温でじっくりと熟成させています。 ホップの量と質と投入のタイミングまでこだわり、独自の製法で深いコクとガツンとした飲みごたえを実現しております。
麦とホップ
- ビアスタイル
- 発泡酒
- 発酵方法
- クリックしてリストから選択
- ABV(アルコール度数)
- ABV
- 5%
- 産地
- 日本
- 原材料
- 麦芽、ホップ、大麦、スピリッツ
- ブルワリー
- サッポロビール
商品詳細
新ジャンルとして爆発的に広まっている発泡酒です、限りなくビールに近いという代物です。 麦本来のエキスを豊富に含んだ「欧州産麦芽」とドイツ産アロマホップ「ハラタウトラディション」を一部使用し、よりビールに近付いています。
アサヒスーパードライ
- ビアスタイル
- ラガービール
- 発酵方法
- 下面発酵
- ABV(アルコール度数)
- ABV
- 5%
- 産地
- 日本
- 原材料
- 麦芽、ホップ、米、コーンスターチ
- ブルワリー
- アサヒビール
商品詳細
30年以上愛され続けてきたスーパードライ、さらりとした飲み口とキレのある辛口の生ビールです。 洗練されたクリアな味わいとシャープな喉ごしで至福のひとときを味わえます。苦くてコクのあるビールではなく、キレのあるビールを目指して開発された背景がある。 麦芽を減らし米・コーン・スターチの比率を増やしスッキリした味を実現した。