ビールは主に2種類に分かれる?エールとラガーとは
ビールの種類は大きく分けて2つ「ラガー」と「エール」
ビールの種類は大きく分けて2つに分類されます。
それは「ラガー」と「エール」に分類され、大きな違いはビールを醸造する際の発酵方法の違いです。
日本で主流のビール「ラガー」は、下面発酵で作られます。
低温で発酵が行われるので、雑菌が繁殖しにくく管理がしやすい事から現在のビールはラガーが世界的にも主流となりました。
味はスッキリとした切れのある味わいのビールが多いです。 一方、「エール」は上面発酵で作られ、古くからある伝統的な醸造方法です。
常温~やや高温で発酵し、発酵期間は短めです。
エールは香り豊かで飲みごたえがあるビールを作るのに向いています。
発泡酒はどっち何がビールと違う?
ビールと発泡酒の違いを一覧にすると大変細かい規定があるため難しくなってしまいますが、発泡酒とビールの大きな違いには「麦芽比率」があります。
麦芽の使用料が50%以下のお酒が発泡酒に分類されます。
ビールは定義がとても厳しく、副原料の種類や量が細かく指定されています。
反して発泡酒の場合には、原料の麦芽使用料に規定がないため様々な種類が使われたり、副原料も多種多様なものを使用することができるのです。
そのため、海外ではビール扱いの種類でも日本では発泡酒と定義されることがあるのですよ。
このことから、エールもラガーもどちらにも発泡酒が分類されるのです。
「ラガー」に分類されるクラフトビールの主な種類3選と特徴
スッキリしたのど越しがたまらないラガービール。 ラガーに分類されるクラフトビールには、多種多様なビールがあります。
その中でも人気がある3選をご紹介します。
それぞれ下面発酵で醸造されることは同じですが、麦芽を使用する方法が異なったり、ホップの量や種類でビールの味わいが変わり個性がでます。
あなたの知らないラガーを見つけて、新しいお気に入りのビールを探してみてはいかがですか?
ピルスナーの特徴や味わい
世界で出回っているビールの7割を占めると言われる、人気が高いビールです。
ご多分に漏れず、日本で出回っているビールのほとんどがピルスナーとなっています。
ピルスナーの特徴は、なんといってもさわやかなのど越しが特徴です。
また黄金色の外観やきめ細かな泡、そしてホップのほどよい苦みがビール好きを虜にしています。
アルコール度数も3~5度と低めなので、お酒が弱い人でも美味しく楽しめます。
シュヴァルツの特徴や味わい
ドイツ生まれの歴史あるビールの種類。
シュヴァルツはドイツ語で「黒」を意味し、その名の通り見た目が黒いのが特徴です。
この黒さは、焙煎した麦芽とホップを原料として醸造されることから生まれます。
焙煎された麦芽から生まれる香ばしさと苦み、そしてかすかに感じる甘味が癖になる味です。
また、ラガーならではのすっきりしたのど越しで何度も飲みたくなるビールです。
ラオホの特徴や味わい
ドイツ生まれの伝統的なビールの種類。
また、燻製した麦芽を100%使用することで、見た目は少し薄めの黒色をしています。
ホップを多く使用することで苦みは強めでアルコール度数も7.5度と高いことから癖がありますが、じっくりビールを楽しみたい方にはたまらないビールです。
「エール」に分類されるクラフトビールの主な種類4選と特徴
香り豊かで味わい深いビールが多い「エール」。
ワインのように香りと味わいをゆっくり楽しむビールが多いのが特徴です。
日本ではまだまだ認知度は低いエールですが、海外ではエールのが人気が高い国もあるんですよ!
その中でも特に人気のある4選を詳しくご紹介していきます。
ラガーとは違った楽しみ方ができるエールの良さを知って、さらにビールを楽しんでくださいね!
ペールエールの特徴とおすすめ
イギリスで古くから作られる伝統的なビール「イングリッシュ・ペールエール」。
ペールエールはアメリカに伝わり、独自の進化を遂げた為「アメリカン・ペールエール」も人気ですが、どちらも上面発酵で醸造されることに変わりはありません。
ハーブのようなフルーティな香りが特徴で、ビールとは思えないほどの華やかさが味わえます。
また、ホップの苦みとコクのある味わいが楽しめ、エールを代表するビアスタイルとなっています。
IPAの特徴や味わい
IPAは正式名称「インディア・ペールエール」と呼ぶイギリス発祥のビールです。
ホップを大量に使用して作られることで、強い苦みが特徴的です。
これは、イギリスがまだインドを植民地としていた頃、インドまでビールを運ぶにあたり長期運搬のために防腐剤作用があるホップを大量にビールに投入したことから生まれました。
そのため、他のビールよりも強いホップの香りを楽しめるので、ホップ好きにはたまらないビアスタイルとなっています。
ヴァイツェンの特徴夜味わい
南ドイツ発祥の伝統的なビアスタイルです。
小麦麦芽を50%以上使用して醸造されるので見た目も白く「白ビール」に分類されます。
ヴァイツェンの特徴はホップの使用量を少なくし小麦麦芽の味を最大限引き立たせる事で生み出される、白い豊な泡と苦みの少ない滑らかな味わいです。
また、バナナとクローブに似た香りを楽しめる事から「ビールは苦手」という方にも飲みやすいビールなのです。
スタウトの特徴や味わい
スタウトは英語で「どっしりとした、じょうぶな」という意味があります。
その意味の通り、濃厚で重みのある味わいが特徴なビアスタイルです。
黒くなるまでローストした麦芽を使用するので見た目は黒く、黒ビールの一種に分類されます。
ローストされた麦芽が生み出す香ばしい風味と、味わい深いコクや苦みが癖になるのがスタウトです。