クラフトビールは人の繋がりでもある。ージグザグブルワリーの山取さんにインタビュー
兵庫県丹波篠山市に拠点を構え、無ろ過酵母の生きたビールが特徴の「ジグザグブルワリー」。
小ロット生産のため季節限定ビールやご当地ビール、オーダーメイドビールなどにも細かく対応できると好評です。
今回はそんなジグザグブルワリーの代表の山取氏にお話を伺いました。
最初は手作りビールキットがきっかけだった
サケダラケ
ビール作りを始めようと思ったきっかけはなんですか?
山取氏
学生時代に手作りビールキットを使って自作のビールを作ったのがクラフトビールとの出会いでした。その時、意外と簡単にビールができたので、世界にひとつしかないビールをこんなに簡単に作れるんだと思ったことがきっかけです。
サケダラケ
クラフトビールを作るのに必要な情報などはどのようにして集めていたんですか?
山取氏
私がクラフトビールに興味を持ち始めたのがちょうど地ビールブームが起きていた時期だったので、いろいろなところで情報を集めながら知識をためていきました。
サケダラケ
その頃は今みたくインターネットも普及してなかったと思うのですがどうやって情報を集めていたのですか?
山取氏
その頃はちょうどEメールが出たところだったので、全国でクラフトビールを作ってる人を探しては会いに行っていろいろな情報などを得ていました。
サケダラケ
今の人とのつながりとかもそこでできたものだったりするんですか?
山取氏
地ビールパーティーのようなものを神戸でやっている人がいて、そこでは全国から自分たちのクラフトビールを持ち寄って品評会のようなものをするのですが、そこでかなりネットワークができたなと感じています。
アメリカの醸造所巡りで感動しブルワリーを作った
サケダラケ
ビール作りを始めた頃はどんな思いでクラフトビールを作っていたんですか?
山取氏
はじめは自分のビールが一番おいしいと思ってて、ただ楽しくビールを作り続ければいいと思っていました。けど自分のビールよりも美味しいビールがあることを知り、どうしたら美味しいビールを作れるようになるのかという欲望が出てきて、今は「より美味しいビールを作りたい」という思いでビールを作っています。
サケダラケ
自分のビールより美味しいビールというのは何を飲んでそう感じたんですか?
山取氏
神戸での地ビールパーティーの品評会で飲んだビールが初めて自分のより美味しいと感じたビールでした。でも一番衝撃を受けたのは20年ほど前、アメリカへ醸造所巡りをしに行った時に飲んだビールです。今まで飲んできたビールとは比べ物にならないくらい美味しかったのを今でも覚えています。
サケダラケ
アメリカではその頃からクラフトビールの文化があったんですね。
山取氏
ありました。アメリカで飲んだクラフトビールはどれも美味しくてこれは日本でも絶対流行るだろうと感じました。ですが当時、日本では醸造所を作るのにかなりの資金が必要で個人で醸造所を作るのはかなり厳しい状況だったのでその時は諦めました。
サケダラケ
今はその時に比べるとクラフトビールを作りやすい環境なんですね。
山取氏
その分競争も厳しくなってきていると思います。今では美味しいビールを作ることは当たり前で、どういった思いで作っているかや、作った後どうするかが特に重要になってきているなと思います。
メインプレイヤーを活かすビール作りが大切
サケダラケ
ビール作りをするうえでこだわっていることなどはありますか?
山取氏
副原料にはこだわっています。私はクラフトビールは麦芽、ホップ、水、酵母の4つがメインプレイヤーであり、メインプレイヤーを活かしたビールを作ることがとても重要だと考えています。それが感じられないビールはあまりよくないと思っていて、副原料が入っているとどうしてもメインプレイヤーを活かすのが難しくなってしまうのでなるべく使わないようにしています。
サケダラケ
ジグザグブルワリーさんの商品で副原料を使ったビールってどのくらいあるんですか?
山取氏
3種類だけです。しかも使っている副原料は全国的にも有名な丹波の黒豆のみでその他の副原料は今は使っていません。
サケダラケ
それだけ副原料をマッチさせるのは難しいということなんですね。ビール作りはなかなか大変そうですね。
山取氏
かなり大変です。個人的には楽しさ2割の大変さ8割くらいだと思っています。2割の楽しさが8割の大変さをカバーするくらいじゃないととても続けられません。
サケダラケ
そこまでするクラフトビールの良さってなんですか?
山取氏
私はクラフトビールとは人とのつながりだと思っています。クラフトビールを通して作り手と飲み手の想いが伝わりつながる、そんなところがクラフトビールの良さです。限られた設備の中で工夫して作ったビールを美味しいと飲んでもらえる瞬間は本当に幸せです。
移動販売車「幸せの一杯」号
一昨年から開始した「幸せの一杯」号での移動販売では美味しいビールを飲めるだけでなく、イベントなどを開催して楽しく飲める空間も提供している「ジグザグブルワリー」。
山取氏のこだわりが入ったクラフトビールもとても好評です!
こだわりのクラフトビール、そしてそのクラフトビールが美味しく飲める空間を楽しみたい方は是非丹波に訪れてジグザグブルワリーのクラフトビールを楽しんでみてはいかがでしょうか?
『ジグザグブルワリー』
住所:〒669-2513 兵庫県丹波篠山市福住191-1
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公式サイト:詳しくはこちら
通販サイト:詳しくはこちら
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