【自家製ビールの作り方】ビールの作り方やかかるコストについて解説!
今年もやってきました、ビールの季節!キンキンに冷えたビールが喉を潤す瞬間を考えただけでも心が躍る!!
そんなビール好きな方にぜひ試して頂きたいのが、「自家製ビール作り」です。
好みの苦みや香りを仕込んでおけば自分だけのオリジナルビールを味わえるだけでなく、コストパフォーマンスが良いのもうれしいところ。
冷蔵庫の残りの本数をみて感じる、あの罪悪感も薄れそうです。
できたビールを瓶に詰めてオリジナルラベルを貼って、こだわりのおつまみと家時間を楽しむもよし、キャンプのとっておきの差し入れにするもよし。
様々な場面でビールをもっと楽しむことができるなんてわくわくしませんか?
今回はそんな自家製ビールの作り方からかかるコストまでを具体的に紹介します。
自家醸造は法律で禁止
自家製ビールを作るとき、最も気を付けないといけないのが作るビールのアルコール度数です。
国税庁のHPによると、現在日本国内で酒類を製造する場合には、税務署長の免許が必要とのこと。
更に、ビールの製造免許は年間の製造見込み量が60㎘に達しないと受けられないことになっています。
これは酒税法第7条、54条で定められており、もし法律に違反した場合は、たとえ個人の飲用であったとしても10万円以上100万円以下の罰金が課せられ、製造した酒類だけでなくその際に使った道具等も全て没収になります。
ここまで聞くと、自家製のビールを作るのは何だか難しそうに思えてしまいますね。
しかし、この酒税法のいう酒類とは、アルコール1%以上の飲料をさします。
つまり1%未満の飲料であれば、法律違反にはならないと解釈できるのです。
せっかくの自家製ビールを思う存分楽しむためにも、くれぐれも法律を遵守し、アルコール度数には気を付けましょう。
また、場合によっては酒税法改定によって酒類の定義が変わることがあるかもしれません。
自家製ビールを作る際には動向をチェックしておくと安心ですね。
自家製ビールの作り方
それではいよいよ自家製ビール作りの始まりです。
ここでは事前に準備する道具やビールの材料、製造の工程を見ていきましょう。
ビールを発酵させる酵母は生きているので、上手に作るにはいくつかのコツがあるようです。
ポイントを押さえておいしいビールを作っていきましょう!
事前に用意するもの
ビールを作るとき、事前に準備するものは以下の通りです。
- 発酵タンク
- 温度計
- 保存用の容器
ビールの中に菌が混入してしまうと出来上がりの味に影響してしまいます。
使用する器具は全てアルコール殺菌しておきましょう。
発酵タンクは20~30ℓ入りのものがほとんどで、置き場も大きなスペースを取ります。
事前にタンクの置き場所を確保しておくのもお忘れなく。
発酵タンク
発酵タンクとは、仕込んだビールを入れて一次発酵させるためのタンクです。
容量は10ℓのものから30ℓくらいまで幅広くあり、タンクを置けるスペースなどと相談しながら選ぶのが良いでしょう。
中でもおすすめは25ℓタンク。
ビールの素のメーカー標準レシピが23ℓなので、ちょうど使いやすいサイズになっています。
またこちらのタンクはバケツ型の形状のため、お手入れしやすいのもポイントです。
ヤング専用発酵タンク丸25ℓ
最安値
4900円
(税込5390円)
温度計
ビールを手作りする上で大切なことの一つに、温度管理があります。
ビールを発酵させるイーストを上手く働かせるには、イーストがしっかり発酵を進められる温度であることが重要です。
この温度計はシールタイプとなっており、発酵タンクに直接貼り付けて使うことができます。
文字が大きくデザインもシンプルで見やすい点、管理が簡単で手ごろな価格である点もおすすめです。
シール温度計(大判)
最安値
300円
(税込330円)
保存用の容器
保存用の容器は主に、瓶とペットボトルの2種類があり、それぞれに長所と短所があります。
瓶は持ち運びが難しかったり、繰り返し使うと栓をするたびに王冠が必要になったりと扱いが難しいところがあります。
一方で、おしゃれなラベルと好みの王冠を合わせるとぐっと雰囲気が出るのが魅力です。
ペットボトルは見た目のビール感は瓶には負けるものの、軽量で扱いやすく、蓋をするのも簡単です。
容器の処分も簡単なので、おすそ分けを考えている場合にも便利ですね。
こちらの容器は遮光性もあり軽量ながらもしっかりした作りになっているので、中を消毒して繰り返し使うこともできます。
【同梱不可・まとめ買い値引き対象外】ビール用ペットボトル(遮光性)750㎖×15本
最安値
2647円
(税込2912円)
ビールを作る材料
次にビールを作る材料を見ていきましょう。ビールの材料としては以下の4つが挙げられます。
- ビールの素
- イースト
- 水
- 砂糖
ここでは特に、ビールの味の肝になるビールの素と発酵の役割を担うイースト(酵母)について紹介します。
中には水、砂糖も種類にこだわり、より理想の味に近づけている上級者の方もいらっしゃるようです。
製造に慣れてきたらぜひこちらもこだわってみてくださいね。
※イーストは砂糖を食べて発酵を進めていきます。砂糖を入れすぎてしまうと、アルコール度数が上がり違法になってしまいます。そのため1次発酵の際に入れる砂糖の量には注意が必要となります。楽天のサイトなどにも砂糖の適正量を計算するページがあるので、そちらを利用するなどしてくれぐれも法律を遵守しましょう。
ビールの素
ビールの素といってもその種類は多く、ネットでの注文だけで様々な個性のあるビールの素を手に入れることができます。
おすすめはIPAというビールです。
IPAは特徴は、大量に使われるホップ由来の苦みや香りが一般的なビールに比べてかなり強いところです。
この、ホップの性格を強く持った強い味わいがクセになる人も多く、スパイシーなカレーや中華、ジューシーな肉料理などにもよく合うので、これからの季節に自家製ビール作りを始める方にはぴったりと言えるでしょう。
こちらのビールの素は、強いモルトフレーバーが特徴です。
一方で苦みはあまり強くないようなので、初めてIPAを試してみる方でもチャレンジしやすいのですね。
Morgans・フロンティアIPA1700g
最安値
2160円
(税込2376円)
イースト
イーストとはいわゆるビール酵母のこと。
このイーストが糖を分解し、アルコールや炭酸ガスなどを生成するのです。
また分解に際に出た副生成物がビールの味や香りにも影響を与えます。
日本のビールのほとんどは、シャープな飲み口になるラガー系のものがほとんどですが、実はイーストにもそのほかにたくさんの種類があります。
世界的にみるとラガーに並ぶ定番のイーストであるエールなどは、聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。
イーストはそれぞれ発酵に適した温度に違いがあるので、仕込む季節の気温によって使い分けるのもよいでしょう。
エールイースト-SAFALE S-04 11.5g
最安値
390円
(税込429円)
自家製ビールの作り方の手順
さて、道具と材料が揃ったところで、自家製ビール作りの始まりです。
自家製ビールの仕込みには、温度条件などによって3~20日かかります。
どのようにして仕込み、発酵から完成に至るのかを順番に見ていきましょう。
寒い冬場に気温が低い状態でビールを仕込むには、温度管理にプラスαの工夫が必要です。
そちらの説明もあるので、併せて覚えておけば一年中自家製ビールを楽しむことができますよ。
1.仕込み
まずはタンクの中にビールを仕込んでいきます。手順は次の通り
※使用する器具は全てアルコール殺菌をしておきましょう!
- ①鍋に2ℓの湯を沸かす。
- ②沸騰したら火を止め、ビールの素を加えてよく溶かす。 ←ビールの素は粘性が高く溶けにくいので、よく混ぜてしっかり溶けきるようにしましょう。
- ③②をタンクに注ぎ、決められた量になるまで水を足す。
- ④③を26℃程度になるまで冷ます。 ←冬場は温度が下がりやすいので、足す水をお湯にしたりと工夫して26℃を目指しましょう。
2.イーストの投入
続いてイーストの投入です。
イーストは適切な温度のもとでこそ力を発揮してくれます。
ここからは温度管理に気をつけましょう。
では引き続き、手順を見ていきましょう。
- ⑤26℃になったらタンクにイーストを振り入れる。 ←冬で気温が低い場合には、事前にイーストの予備発酵をしておきます。30~35℃のぬるま湯をコップ半分くらい入れ、小さじ2程度の砂糖を溶かします。そこにイーストを振り入れてラップをしてください。20~30分で反応があるので、これを④に入れます。イースト菌は35℃を超えると徐々に死滅してしまうので、湯温には気を付けましょう。
- ⑥砂糖を入れる。 ←砂糖の入れすぎにはくれぐれも注意が必要です。発酵を進めすぎないように砂糖の量を少なめにしたり入れずに作ることもあります。適正量をきちんと調べてから作業を進めましょう。
3.発酵させる
イーストを入れると酵母が働いてビールの発酵が進みます。
これが1次発酵です。 発酵が完了したら、再度砂糖を入れて発酵を活性化させます。
栓をして発生した炭酸を液内に溶け込ませたら、飲み頃になるまで寝かせていきましょう。手順は以下の通りです。
- ⑦温度に気を付けながら約2週間ほど放置して発酵させる。 ←冬場は電気毛布やヒーターなどで温度管理をしましょう。
- ⑧出来上がったら、全仕込み量100㎖あたり0.6gの砂糖を、各ボトルに入れるか全量をタンクに入れる。
- ⑨保存容器に小分けに入れて保存する。 ←満たんまで入れてしまうと、発酵に伴って容器が膨張して破裂してしまう恐れがあるので、小分けに入れるときは少し少なめに入れておくのが良いでしょう。
※1次発酵の目安は、比重計を使うと正確に分かります。また、液内のプチプチした泡がなくなる、コックより少量試飲したときに甘みが消えているなども発酵終了を見極める目安となります。
ビールキットならもっと簡単に作れる!
自家製ビールを作ってはみたいけれど、材料を色々揃えるのが大変そう…そんな方にぴったりなのが、スターターキットです。
スターターキットには上で紹介したビール作りの道具だけでなく、ビールの素や保存容器などもセットになっているのものもあります。
はじめて自家製ビール作りに挑戦する方は道具の準備から製造、保存まで悩むことなく進めることができるので特におすすめです。
キットの中にはビールの素、イースト、砂糖まで入っていることが多く、それぞれの仕込み方のマニュアルも入っています。
製造方法は前章で説明した作り方とほぼ同じですが、マニュアルに沿って製造していくことで、アルコール度数の管理が安心して行えるのもうれしいですね。
【同梱不可】手作りビールスターターセット マイクロブルワリー (すぐつくれるフルセット)
最安値
14942円
(税込16437円)
まとめ
自家製ビール作りは手順とコツを守れば手軽に始められること、自分に合ったビールの味を極められることなどからビール好きにはぴったりの趣味になること間違いなしです。
ビールを口にする日をを楽しみにしながら仕込んだビールが出来上がっていく時間も、きっと楽しいものになると思います。
初期費用はかかるものの、大量に製造でき1杯当たりのコスパはかなり良いので、作って損はなし!
奥が深い自家製ビールの沼にどっぷりはまってみてはいかがでしょうか?