ビールに栄養はあるの?原材料の効果と栄養を徹底紹介!
実はビールは栄養?どんな成分がはいってるの?
ビールというと、一般的に健康や栄養とは程遠いイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
実はとても栄養豊富な飲み物なのです。
ビールの主原料は麦芽、ビール酵母、ホップの3つです。
麦芽汁にホップを加え、ビール酵母で発酵させることで作られます。
発酵中にできる炭酸ガスが溶け込み、ホップの苦みがこれに加わって、ビール特有のほろ苦い味が生まれます。
麦芽にはビタミンBとミネラル、ビール酵母には食物繊維とビタミン、ホップにはポリフェノールが多く含まれています。
ビタミンB群やミネラルが豊富な「麦芽」
ビールの原料である麦芽には、ビタミンB1、B2、B6などのビタミンB群、ミネラルが含まれています。
ビタミンB1は疲労回復効果があり、不足すると食欲がなくなる、疲れやすい、だるいなどの倦怠感を引き起こします。
ビタミン B2は発育ビタミンと呼ばれ、細胞の再生や成長を促進する働きがあります。
ビタミン B6も皮膚や歯を作り、成長を促進する働きがあります。
これらビタミンB群は水溶性で体内に留まらずすぐに排出されてしまうため、毎日とらなくてはいけません。
また、ミネラルは体内での体の構成成分や生理作用を調整する作用があります。
体内で作ることはできないので、食品から摂取する必要があります。
食物繊維やビタミンが豊富な「ビール酵母」
ビール酵母とは、ビール造りの発酵工程で使われる酵母のことです。
たんぱく質やビタミン類、ミネラルなど、健康維持に欠かせない栄養素を含んでいます。
当時の研究員たちは、ビール酵母に含まれるビタミンBに着目し、国民病として蔓延していた脚気(かっけ)の治療に役立てました。
まだ高価であったことから医薬品として売り出していたそうです。
そのころから、ビール酵母は栄養補給、滋養強壮、体力増強などの効果をもたらすと期待されていたのです。
ポリフェノールが含まれている「ホップ」
ビール中の総ポリフェノール含有量は国内市販ビールで50~500mg/Lであり、酒類の中ではワインに次ぐ高ポリフェノール飲料です。
ラットを使い、ビールとワインのポリフェノールの効果を比較した実験があります。
ポリフェノールを含有量だけで比べると、赤ワインはビールの1.5~2倍ですが、体内での吸収性という点で比較すると、 ビールを投与したラットは、投与後1時間、4時間後の2回にわたってポリフェノールによる抗酸化作用が認められたのに対して、 赤ワインを投与したラットでは、1時間後にのみ抗酸化作用が認められました。
参考!ビールの栄養素表(成分表)
①アサヒ 「アサヒスーパードライ」原材料 | 麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ |
成分 | アルコール5%/エネルギー42kcal/タンパク質 0.2~0.4g 糖質 3g/食物繊維 0~0.2g/食塩相当量 0~0.02g/プリン体 5~6mg |
原材料 | 麦芽、ホップ |
成分 | アルコール5%/エネルギー40kcal/タンパク質 0.4g 糖質 2.6g/食物繊維 0~0.2g/食塩相当量 0g/プリン体 9mg |
原材料 | 麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ |
成分 | アルコール5%/エネルギー40kcal/タンパク質 0.3g 糖質 2.9g/食物繊維 0~0.1g/食塩相当量 0g/プリン体 7.5mg |
ビールには栄養素が豊富なため、病気の予防にも!?
ビールの歴史は古く、紀元前4000年まで遡ります。
古代の人々は、ビールを「液体のパン」と呼び、胃薬や流行病の予防薬として、また手足の打撲の湿布薬として使っていたようです。
当時、暖かい地域では水が腐りやすく、生水を飲めないこともあって、ビールは安全で栄養価の高い飲み物とされていました。
8世紀頃にドイツのバイエルン地方で、抗菌作用のあるホップを使ったビールが作られると、 それが各地に伝わり15~17世紀の大航海時代には腐りやすい水に代わる飲料水として用いられ、脚気(かっけ)の予防にも役立ったそうです。
ビールで美白効果も?
ビールの原料のひとつ、ホップには「フィストロゲン」という女性ホルモンに似た物質が含まれています。
そのため、年齢とともに減少するホルモンバランスの崩れを整え、冷え症や肩こり、肌の老化予防など女性特有の悩みの改善に期待が高まっています。
さらに、ビールは美肌に欠かせないビタミンB群の宝庫。 なかでもビタミンB2は新陳代謝を促し、脂肪を燃焼する効果も期待できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
普段何気なく飲んでいるビールにも、実は今回紹介したような栄養素がたくさん入っていて驚いた方も多いと思います。
次回ビールを買う際はぜひ成分表や原材料に注目して探してみてくださいね!