ビールに氷って合う?変わる3要素を紹介!氷専用ビールも!?

ビールに氷って合う?

氷に入ったビール瓶

日本の飲食店でビールを注文するとキンキンに冷えた状態でビールが運ばれてきますよね。

冷えた状態ではありますが、決して氷が入っている訳ではなく、むしろビールに氷というのは邪道という文化があります。

同じ炭酸系のお酒いうと酎ハイやハイボールは氷を入れて飲むのが当然であるのに対して、なぜビールに氷はNGなのでしょうか。

世界的に見ると、ビールに氷が当たり前の国も存在していて、氷を入れることで飲みやすくなるというメリットもあるようです。

それでは今回はビールに氷がアリかナシかを他国と比較しながらまとめていきますので、ご覧ください。

ビールに氷を入れると「味、温度、炭酸」が変わる

ライムとビール

ビールに氷を入れると「味・温度・炭酸」に変化がおこります。

①味の変化➤氷が溶ける事で本来のビールの味が薄まった状態になる。

②温度の変化➤氷を入れることで温度が下がり冷えた状態にして飲むことができる。

③炭酸の変化➤氷によってビールの泡が立ちやすく、炭酸が早く抜けてしまう。

このように3つの変化が起こることが分かります。

氷によって味は薄くなる

先ほど紹介した3つの変化についても詳しくご紹介していきたいと思います。

1つ目は味による変化ですが、ビールを冷やすために氷を入れるとビールの成分に変化が起こり、結果:味が薄くなります!

理由として、ビールを氷で冷やしすぎる事で風味やコクが薄まっていきます。

そしてビールがぬるければぬるい程氷が早く溶けて水になるので、その水がビールと混ざる事で苦みが中和されるので味が薄くなるからです。

一般的な意見としてはビールはコクや苦みがあってこそおいしいと感じる人が多く、その場合には氷を入れる事で味が薄くなることはNGなのでしょう。

しかし人の好みは様々なので、ビールの苦みがちょっと…という人には氷を入れて薄くなったビールの方が飲みやすくておいしいと感じるようです。

グラスに注いだビールが急激に冷える

2つ目は温度による変化についてご紹介していきます。

ビールの温度を下げるために氷を入れると、グラスに注いだビールが急激に冷やされることで温度による変化がおきます。

例えば夏の暑い日には体を冷やす為にもキンキンに冷えたビールをグビグビ飲みたくなりますよね?

そんな時ビールに氷を入れて飲むことで火照った体も一気に冷えますし、氷でかさましされるので、ついつい飲み過ぎてしまう心配もありません。

また、ホストクラブやキャバクラではビールに氷が入っている「アイスビール」というのがドリンクメニューにあり、急な注文でぬるいビールしかなくても待たせることなくすぐに提供できるというメリットがあります。

このように氷を入れることで清涼感UPや健康維持にもつながりますし、十分に冷えていないビールでも事前準備無しで氷さえあれば理想の温度まで急激に冷やすことができるのは魅力的ですよね。

炭酸が抜けて酔いにくくなる

3つ目は炭酸の変化についてご紹介していきたいと思います。

ビールに氷を入れる事で必要以上に泡が発生して炭酸がどんどん抜けてしまい、結果ビリビリしない刺激感の少ないビールになります。

ビールは好きだけど炭酸がきつくて量を飲めないといった場合には、氷を入れることで炭酸が抜けるのでおなかが張らず飲みやすくなります。

そしてビールに氷を入れると、入れた氷が溶けていくことでアルコール濃度が下がり普通に飲むよりも酔いにくくなります。

氷専用のビールがある?

氷にビール瓶

氷を入れるのは邪道と言われていたビールですが、このように沢山のメリットもある事が分かりましたよね。

実はビールに氷を入れるやり方にはビールメーカーも注目しつつあります。

サントリーからは2019年3月に氷を入れて楽しむビール「アイス・ドラフト〈生〉」が発売されています。

飲食店限定での取り扱いでしたが、これまでの常識を打ち破る革命的なビールとして実際に飲んだ人からは喜びの声が上がっていました。

アルコール度数が7%と高いので氷を入れることで飲みやすく、飲み始めから最後までビール本来の味わいを楽しめるよう開発されました。

氷を入れて楽しむビールは夏にぴったりなので今後も新商品が出てくることが予想されます。

ぜひ見かけた時には一度試してみてはいかがでしょうか。

ビールに氷を入れて飲むのが普通な国もある?

景色に人物

東南アジアでは氷を入れて飲むことを前提にビールが作られいる国が多く、有名なところで言うとタイやベトナム,フィリピンなどです。

こちらの国々は、基本的に料理の味付けそのものが濃いのが特徴で、現地でビールを注文するとビールと一緒に当たり前のように氷が付いてきます。

理由としては、ビール自体のアルコール度数が強めに作られているので氷で薄めにして飲むことで、味付けの濃い料理との相性も抜群に合うのだと考えられます。

また気温も日本と比べ高いので、濃い味付けのつまみに合わせて氷入りのビールが好まれたことが予想できます。

近年は温暖化の影響で日本の夏の暑さもとても厳しくなってきているので、氷を入れたビールが好まれ常識化する日も来るかもしれませんね!

まとめ

いかがだったでしょうか? 意外と氷専用のビールについて知らないことが多かったかもしれません。

ビールについて知れば知るほど、より楽しく美味しく飲めるようになりそうですよね!

ビールについての知識を知り、充実したお酒ライフを送っていきましょう!

目指せ!ビールマスター!


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