日本酒の正しい保存方法は?温度や期間、容器など徹底解説!

「日本酒を家でも飲みたいけど、管理の仕方がむずかしそう」 「日本酒がなかなか飲みきれない!実際どのくらいまでもつのかな?」 「日本酒って常温保存?冷蔵保存?」 なんてお悩みの方いませんか?

せっかく手に入れた日本酒、しっかり管理して美味しく飲みたいですよね。

そこで今回は日本酒の保存方法について徹底的に解説! ぜひご覧ください。

日本酒の正しい保存方法

日本酒は温度や保存場所の環境によって、味に影響が出やすいデリケートなお酒。

ですが今から解説する保存方法をしっかり守ればあなたのお家でも美味しく飲むことができます。

「日本酒の管理ってむずかしそう」なんて考えていた方はぜひこの方法を参考にして 日本酒を楽しみましょう!

横置きはNG

まずは基本的な置き方について。 ワインなどはコルクを湿らすなどの理由で横置きが普通ですよね。

ですが日本酒の基本は立て置きです。 そのわけは

  • 横置きにすることで立てて置くより酒が空気に触れる面が増えるため、酸化が進み味や風味が変わりやすくなる。
  • キャップの素材によっては味に影響が出る。

でも、一升瓶なんかは特に大きいから立て置きが難しかったりしますよね。

その場合は「煮沸消毒をしてある密閉可能なビンやボトルに入れ替える」ことをオススメします。

基本的には常温でも大丈夫

次は常温で保存できるのかどうか問題について。

お酒によって変わるのですがポイントとしては「火入れをしているか、していないのか」です。

「火入れ」とは日本酒の味わいを一定に保つためにおこなう加熱処理のこと。

つまりざっくり説明すると 「生酒(火入れをしていない)」は冷蔵保存 「生酒以外(火入れをしている)」は常温保存が可能」 ということになります。

ですがここで注意して欲しいのは、常温で置く場合でも、直射日光の当たらない温度変化の少ないところに置くようにしてください。

なので夏の時期などは生酒以外のお酒でも冷蔵保存がベターですね。

日本酒の保存可能な期間は?

日本酒には賞味期限はなく、代わりに製造月日を基準に考えます。

つまり保存可能な期間=美味しく飲める期間ということです。

まず開封前の場合。

  • 火入れ処理を2回している普通酒の場合、製造月日から約1年程度
  • 火入れ処理を1回している生貯蔵酒の場合、製造月日から6ヶ月程度
  • 火入れ処理をしていない生酒の場合、製造月日から3ヶ月程度

が美味しく飲める期間とされています。

この期間を過ぎたらかなり味や風味が落ちてくるので、要注意です。

開封後はできるだけ早く飲むことをオススメします。

種類別の保存方法

さて、ここまでは日本酒全体の保存方法について説明してきましたが次から生酒・大吟醸、吟醸酒・純米酒・普通酒の4つに分けてそれぞれの保存温度・場所について詳しく解説していきます。

種類別に詳しく知りたかった人は必見です!

生酒

保存温度:5℃〜6℃
保存場所:冷蔵庫

生酒は火入れを処理を行なっていないため、品質が変わりやすいとてもデリケートなお酒です。

常温での保存は温度が一定に保つことができないので、味わいや香りが変わってしいます。

そのため、5℃〜6℃を保つことのできる冷蔵庫での保存が必須となります。

生酒は新鮮さが命なので、開封後は他の日本酒よりも早めに飲むようにしましょう。

もし生酒かどうかわからない方はラベルを見てください。 生酒の場合は「生酒」か「生」と書いているのでそのときは迷わず冷蔵庫へ!

大吟醸や吟醸酒

保存温度:10℃前後
保存場所:冷蔵庫

大吟醸や吟醸酒は、低温でじっくり時間をかけて発酵させる「吟醸造り」という方法でつくられています。

それによって吟醸香というフルーティーな香りが生まれます。

吟醸香は温度に影響されやすく、高音の場所で保存をすると熟成が進みすぎてしまい、香りが損なわれます。

そのため、冷蔵庫で保存して一定の温度を保つことが重要です。

ぜひしっかり冷蔵庫で保存して、華やかな吟醸香を楽しみましょう。

純米酒

保存温度:常温
保存場所:冷暗所

純米酒とは米、水、米麹のみでつくられたお酒のこと。

通常火入れ処理を2回行なっており、生酒などより品質が安定しているため常温保存もできます。

ここでポイントは、常温で保存する場合もできるだけ日の当たらず、温度変化の少ない、ひんやりした場所で保存することです。

いくら常温保存がOKでも直射日光があたる温度の変化が激しいところに置いていたら味や香りが変わってしまいます。

ぜひ、冷暗所などで保存するようにしましょう。

普通酒

保存温度:常温
保存場所:冷暗所

日本酒では原料や造り方の違いによって分類したものを「特定名称酒」といいます。

普通酒とは特定名称酒(純米酒系・吟醸酒系・本醸造酒系)以外のお酒のこと。

普通酒も通常火入れ処理を2回おこなっているので品質が安定しおり、常温での保存ができます。

ですが純米酒のときも説明したように、日本酒は直射日光や温度変化に弱いです。

なので、普通酒を常温で保存するときも、冷暗所での保存をオススメします。

窒素ガスを使うと保存効果が高まる

ここまでは保存場所や置き方の基本的なとこを解説してきましたが、 この章ではさらに徹底的に管理したいという方のために、窒素ガスを使った保存方法をご紹介します。

まず窒素ガスとは空気より重い物質のこと。 その窒素ガスを飲み残したお酒の表面に吹きかけることで、ガスの層ができ、酒と酸素が触れて酸化の進みを防ぐことができるのです。

簡単にいうと、窒素ガスでお酒にフタをするイメージ。

この方法はワイナリーなどでも使われており、実際に「プライベート・プリザーブ」というプロ仕様の窒素ガスキットも販売されています。

簡単な操作のみでできる方法なので、気になった方はぜひ試してみてください。

まとめ

いかがだったでしょうか? 今回は日本酒の保存方法について置き方・期間・容器など詳しく解説しました。

今まで管理の仕方がわからず、日本酒に手を出せなかった方や、お家にある日本酒の保存に困っていた方も この記事を読んで、イメージが変わったと思います。

ぜひお家でもこの方法を実践して、日本酒を美味しく楽しく飲みましょう!


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