ビールが美味しく感じるのはなぜ?美味しくなるタイミングはいつ!?

 

キンキンに冷えたビール。

ビール好きの人にとっては想像するだけで涎が出そうになりますよね。

ですが一方で、ビールがどうしても好きになれない、まだ美味しさが分からない、という人もいます。

お酒が好きでもビールだけはどうしても…という人もよく見かけます。

この記事では、ビールが美味しく感じるのは何故なのか、いつ頃から美味しく感じるようになるのかなどを解説していきます。

ビールを今まで敬遠してきた方、ビールが好きでない方こそ必読です。

今年の夏は是非美味しいビールで乾杯してみませんか?

ビールが美味しく感じる理由

そもそも何故、どのような要素でビールは美味しいと感じられるのでしょうか。

ビールを美味しく感じる理由はいくつか挙げられます。

その中でも味、香り、泡は重要な鍵を握っています。

以下ではその3点について詳しく解説していきます。

まずは単純にビールの味そのものです。

苦味と旨み、ほのかな甘み、酸味などの味はビールの最大の魅力のうちの1つと言えます。

ビールが苦手な人のほとんどがその理由に挙げる「ビールの苦味」は主に原材料のホップから由来するものです。

ホップの種類や量などでビールの苦味は変わってきます。

また、旨みは原材料の麦芽に由来しているもので、これも麦芽の質や量によって変化します。

この苦味と旨みが絶妙なバランスをとって、ビールを美味しく仕上げてくれています。

香り

香りもまた、美味しいビールに欠かせないものです。

飲む前後の香りの良さはビールを美味しいと感じる理由に直結していると言っても過言ではありません。

「アロマ」、「アフターフレーバー」などの言葉を聞いたことはありますか?

ビールの香りを表現する言葉で、「アロマ」は栓を抜き、グラスにビールを注ぐときに広がる香りのこと。

「アフターフレーバー」は、ビールを口に含み、口から鼻に抜ける香りのことです。

また、ビールには発酵由来の香り、原材料由来の香りなど、なんと200種類もの香り成分が確認されています。

この香りの豊かさもビールの魅力と言えますね。

ビールの泡はビールの美味しさの決め手となる重要な要素です。

この泡は炭酸ガスによるもの。

口に当たった瞬間はふわふわ、グビッと喉を通る瞬間は刺激的に、炭酸ガスが爽やかで心地良い口当たりに仕上げてくれています。

他の炭酸飲料だとすぐに消えてしまう泡ですが、麦芽由来のタンパク質とホップ由来のイソアルファ酸のおかげで、ビールの泡は持ちが良いのです。

また、ビールの泡は、ビールが空気に触れて劣化することを防ぐ蓋の役割も果たしています。

グラスに注いだ後ゆっくり楽しめるのも、泡のおかげというわけです。

泡にこだわりたい!というビール好きさんが多いのも頷けますね。

はじめは苦手な人が多い

ビール党の人も、最初から好きな人ばかりではないようです。

今はビールが大好きでも以前は苦手だったという話も実際によく聞きます。

その理由として、ビールの「独特の苦味」が挙げられます。

苦味を好きになることでビールも好きになった、また結局苦味が好きになれずビールを遠ざけてしまったなど、苦味がキーとなるようです。

次の項では、その独特の苦味について解説していきます。

独特の苦み

ビールが苦手な理由でよく耳にするのは、ビール独特の苦味が気になるということ。

最初は苦手だったビール好きの人も多いのではないでしょうか。

先にも説明しましたが、ビールの苦味は原料であるホップ由来のもの。

ホップにはルプリンという粒が付いおり、これが苦味の元になるものです。

ルプリンに含まれるα酸に熱が加わることでイソα酸に変化し、苦みを生み出しているのです。

ですが、ビールの種類によっては苦味の少ないものもあります。

含まれるα酸が少ないホップを使用していたり、ホップに熱を加える時間を短くすると、苦味の少ないビールになります。

苦味が気になる場合は、苦味が少なく甘みや酸味の際立ったビールからトライしてみるのも手かもしれません。

美味しく感じるようになるのはいつ頃?

今はビールが苦手でもいつかは美味しく感じるようになるのでしょうか?

大人になって舌が衰えて、ビールの味に慣れて、美味しいビールとの出会いがあってなど、ここではビールが美味しいと思えるようになるタイミングについて解説していきます。

大人になるにつれ舌が衰えるため

「子どもの頃、大人の真似をして口をつけてみたビールが苦過ぎて吐きそうになった。なのに今はビール大好き!」という話を聞いたことはありませんか?

なぜ大人になるとビールを美味しく感じるようになるのでしょう。

それは、味を感じる「味蕾」の機能が加齢によって衰え、苦味を許容出来るようになるという理由からです。

幼い頃苦手だったピーマンを食べられるようになった、などもこの味蕾の衰えが関係しています。

味蕾の衰えは個人差がありますので、お酒が飲めるようになる20歳でもまだまだ苦味に敏感な人もいますが、年齢を重ねるごとに不快と感じなくなるケースもあります。

若い頃に飲んだビールが不味かったからそれから遠ざかっている、という方は今一度飲んでみると感じ方が変わっているかもしれません。

ビールの味に慣れる

ビールの最大の特徴である苦味は、人間の自己防衛本能から「毒」と判断されてしまうことがあります。

その毒を排除しようとするはたらきから、ビールに拒絶反応が出てしまうのです。

しかし、繰り返しビールを飲んでその苦味に慣れた時、身体が「これは安全な飲み物だ」と許容するようになります。

ですので、今はビールが苦手な方でも、少しずつビールの味に慣れていくことで、舌が苦味を美味しく感じるようになる可能性は高いと言えます。

美味しいビールに出会う

ビールが苦手だった人が好きになるケースとしてもう一つ考えられるのが、美味しいビールとの出会いです。

美味しいビールと言っても人それぞれ味の好みがありますので、自分好みのビールを見つけられるかが鍵を握っています。

実際、筆者もタイプなビールとの出会いがきっかけでビール党になりました。

ビールの種類、各メーカーの味の傾向などを知ることで、好みの味のビールに近づけるでしょう。

ビールが苦手な人からの評判が良くないビールランキングでは、ハートランドやキリンラガーが上位に食い込むことが多々あります。

ビール独特の香りや苦味が、好きではない人には受け付け難いのかもしれません。

まずはフルーティーなものや、苦味の少ないものから試してみて、好きになったら徐々に色んなビールに挑戦してみるのはいかがでしょうか。

また、ビール工場で出来立てを味わうのもおすすめです。

ビールの説明を受けたあと出来立てビールを最高の状態で提供してくれるので、好きでない人も思わず美味しく感じてしまうかもしれません。

まとめ

ビールの美味しさ、苦味を感じるメカニズム、美味しく感じるようになる可能性などについて解説してきましたが、参考になりましたか?

ビールは苦味、香り、泡が魅力のお酒です。

ビールを美味しく感じるには、その独特の苦味をどう捉えるかが最大のポイントと言えます。

とにかく何度も苦味を経験して慣れていく、苦味を避けながら少しずつ慣れていく、苦味の少ない自分好みのビールを楽しむ、など付き合い方は人それぞれです。

年齢を重ねることで飲めるようになることもあるので、これから好きになる可能性も十分あります。

全世界で数多く製造されているビール。

ビールを飲めるようになると、世界が広がります。

ビールが好きな方も、そうでない方も、自分好みのビールと出会い、美味しく楽しめると良いですね。


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