【なぜ炭酸が入ってるの?】ビールに炭酸が入っている理由を解説!
ビールにはなぜシュワシュワした炭酸が入っているのだろうと、不思議に思ったことはありませんか。
この記事ではビールに炭酸が入っている理由を解説しています。
ビールについて詳しく知りたい方や、この飲み物の製造工程に興味がある方はぜひご覧ください。
ビールにはなぜ炭酸が入っているのか?
ビールにはウイスキーや日本酒などには入っていない、シュワシュワした炭酸が入っています。
この炭酸がビールにどのように加えられるのかを、この記事では分かりやすく解説していきます。
ビール好きの方には必見の内容ですので、ぜひ最後まで読んでみてください。
1.製造過程の中で自然に発生
ビールに含まれる炭酸の多くは、製造過程の中で自然に発生します。
ビールは麦芽やホップなどの原料と酵母を混ぜ合わせ、発酵させることによって作られる飲み物です。
原料が発酵する過程では、麦汁の糖分が酵母によってCo2を含んだ炭酸ガスという気体と、アルコールに分解されます。
この炭酸ガスこそ、ビールに含まれるシュワシュワした炭酸の正体なのです。 なお自然発生する炭酸は、ビールの発酵具合によってその量が異なります。
2.製造過程の中で炭酸ガスを人工的に投入
強炭酸と呼ばれるビールの中には、製造過程の中で強い炭酸ガスを人工的に投入しているものも存在します。
この時に使用されるガスは、サイダーやコーラなどに使われるものと同じ人工的に作られたものです。
鮮度を保つためにも、ビールへの人工的な炭酸ガスの注入は行われることがあります。
缶や瓶の中にビールを入れる際に一緒にガスを注入すると、容器内には酸素が残らなくなり美味しさが保たれるのです。
3.窒素ガスを使ったビールもある
ビールの中には炭酸ガスと窒素ガスを混合し、混合ガスとして加えているものも存在します。
このガスを使ったビールは泡がきめ細かく、炭酸による膨満感を抑えることができます。
窒素をビールに利用しているメーカーとして有名なのが、ギネスビールです。
ギネスは1950年より混合ガスの注入技術を独自に開発し、以降自社製品にこのガスを使用しています。
混合ガス由来のクリーミーな泡は粘度のある甘いビールと相性が良く、長時間経っても全く壊れないのが特徴です。
ビールに炭酸が必要不可欠な理由
ビールを美味しく飲むためには、炭酸が必要不可欠です。
この章では炭酸がビールにもたらす効果を、見た目と喉ごしの2つの観点から解説していきます。
ビールと炭酸の関係性を知り、この飲み物をもっとおいしく味わいたい方はぜひご覧ください。
見た目
ビールは美しい黄金色の液色と、真っ白な泡が特徴的なお酒です。
このお酒に浮かんでいる白い泡は炭酸でできていることを、あなたは知っていましたでしょうか。
ビールの泡の正体は、タンパク質やホップの中の樹脂が炭酸ガスに付着したものです。
見た目を彩ることはもちろんのこと、この泡はビールの中に入り混んだ炭酸を逃がさない蓋の役割も果たしています。
泡があることによってビールは長い間、炭酸がきらめく黄金色の綺麗な見た目を維持することができるのです。
のどごし
ビールはその風味だけではなく、炭酸がもたらす喉ごしを楽しむことができるお酒でもあります。
刺激感のある炭酸は、ビール好きな人にとってはたまらないものです。
このお酒が好きな人の中には「ビールは味ではなく喉ごしだ」という人すらいます。
生ぬるかったり炭酸が抜けていたりするビールは、喉ごしがなくなり美味しく飲めなくなってしまいます。
喉ごしを楽しむためにはしっかりグラスやビールを冷やし、炭酸が抜けないうちに早く飲み切るとよいでしょう。
ビールを美味しく飲むコツ
ビールを美味しく飲むためには、以下のポイントをおさえておくとよいでしょう。
・グラスとビールを良く冷やしておく
このお酒を美味しく飲むためには、グラスとビールをしっかり冷やしておくとよいでしょう。
常温の状態から冷蔵庫に入れた場合、4~6時間ほどかけてじっくり冷やすのが理想です。
・泡と液体の比率を意識する
ビールを飲む際には、グラスの中の泡と液体の比率を意識することも大切です。
最も美味しくビールを飲める比率の目安は、泡3:液体7(もしくは2:8)であるとされています。
泡と液体の比率を上手くコントロールするには、キリンビールが推奨する3度注ぎと呼ばれる方法を用いるとよいでしょう。
まとめ
この記事ではビールと炭酸の関係性について解説しましたが、いかがだったでしょうか。
ビールに入っている炭酸は、このお酒を美味しく飲むために必要不可欠なものです。
浮かんでいる白くクリーミーな泡を作り出しているのも、この炭酸です。
記事を読んでビールを飲みたくなった方は、今宵の晩酌にぜひこのお酒を選んでみてはいかがでしょうか。